親子で聞く講演会

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10月25日(火)、親子で聞く講演会が行われた。今回のテーマは『被爆ピアノに学ぶ命の大切さと平和について』で、被爆ピアノの伝道師・矢川光則さんをお迎えし平和教育を行った。ピアノ調律師で被爆二世でもある矢川さんは、「被爆ピアノ」(爆心地から3キロ圏内で無数のガラス片が突き刺さり、傷だらけになりながらも奇跡的に残ったピアノのこと)を保存・管理しながら、今もなお原爆の惨禍を知る「生き証人」として、自ら運転するトラックで全国を回っている。核兵器の悲惨さや戦争の愚かさ、平和の尊さを訴えるためである。会場に集まった生徒、保護者たちは、戦禍に耐えたピアノの音色、絵本の読み聞かせ、軽音楽部やバトン演技とピアノ演奏のコラボレーションを見聞きし、平和への思いを強くした。最後は、梅内拓真君(3年・名川中学校出身)が「被爆ピアノの音色の美しさに感動しました。唯一の被爆国で、今現在平和な日本で暮らす自分たちが、戦争のない世の中が続くよう戦争の悲惨さを伝えていきたいです。今日はありがとうございました」と感謝の気持ちを述べ、矢川さんに千羽鶴を贈呈した。講演終了後、被爆ピアノに触れた生徒たちは、美しい調べに「平和」を感じているようだった。

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